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大阪城公園駅で、雨具を「ぬぎぬぎ」したあと
改めて駅ホールの見事な壁面を鑑賞する

2008-01-Osaka-cas001.jpg2008-01-Osaka-cas003.jpg
2008-01-Osaka-cas002.jpg 


駅に到着して、出て行く際は三方の、これまた見事な
大阪の昔の日常生活上の風俗を絵画のを風俗画の壁画が見事

日本画家・西山英雄氏の絵画「なにわの精華」

(写真は大阪国際女子マラソンで、訪れたときのもの)

 ここで、目をひくのは、司馬遼太郎さんの詩だろう
この見事な詩は、改札のある方に付けられているので、
気づいた方は、お帰りの際にでも、是非足を止めて読んでほしい。

写してきた写真の下に文字も入れました、しんどかったです
写真の方の文字を読めるくらいのサイズにしました^^

ちょっと長いですが、がんばって読んでみて下さい^^

2008-02-Osakajyo-kouen-st008.jpg



大阪城公園駅

おごそかなことに、地もまたうごく。

私どもは、思うことができる。この駅に立てば、台地

のかなたに渚があったことを。遠い光のなかで波がうち

よせ、漁人(いさりびと)が網を打ち、浜の女(め)らが藻塩(もしお)を焼いていたこ

とども。秋の夜、森の上の星だけが、遙かな光年のなか

で思い出している。



夏、駅舎の前の森の露草の花の青さにおどろくとき、

またたきの間(ま)でも茅渟(ちぬ)の海を思いかさねてもらえまいか。

ひたにこのあたりまで満ちていたことを。



目の前の台地は島根のごとくせりあがり、まわりを淡

水(まみず)が音をたてて流れ、大和や近江の玉砂を運び、やがて

は海を浅め、水が葦(あし)を飼い、葦が土砂を溜めつつ、やが

ては州(しま)になりはててゆく姿は、たれの目にもうかぶこと

ができる。

 八十(やそ)の州(しま)

 それがいまの大阪の市街であることを。冬の日、この

駅から職場へいそぐ赤いポシェットの乙女らの心にふと

かすめるに違いない。創世の若さ、なんと年老いざる土(くに)

であることか。

 

私どもは、津の国にいる。

津、水門(みなと)、湊、港。私どもは、古き津の風防ぎする台

上にいる。

 台地は海鼠形(なまこがた)をなし、方正にも北から南によこたわり、

南端の岩盤に四天王寺が建った日のことを、炎(ほのお)だつ陽

炎のなかで思っている。輪奐(りんかん)が海に輝いたとき、遠(とおつ)國

々の舶(ふね)が帆をななめにして松屋町筋の白沙に近づき、こ

の駅舎のあたりの入江のいずれかへ石の碇(いかり)を沈め、内典(ないてん)

・外典(げてん)の書籍を積みおろしたにちがいない。思想の書、

詩の書、工芸の書。・・・もし若者が、駅舎のベンチの何番

目かに腰をおろし、ひざに書物を置いて空を見あげたと

き、櫂(かい)で描(えが)いたような飛行機雲があらわれるとすれば、そ

の舶が曳きつづけてきた航跡であるとおもっていいので

はないか。

2008-02-Osakajyo-kouen-st009.jpg



海鼠形の台地の北の端は、いま私どもが眺めている。

ここに西方(せいほう)浄土にあこがれた不思議の経典を誦(ず)する堂宇

ができたとき、地は生玉荘(いくたまのしょう)とよばれ、坂があった。

おさか(・・・)とよばれた。堂宇の地は礫(こいし)多く、石山とよばれて

いたが、ここに町屋(まちや)がならんだとき、この台上にはじめ

てささやかな賑わいができた。

 楼上から西をのぞみ、陽傾き、帰帆相次ぐころ、波の

かなたの一(いち)の谷の崖に沈んでゆく陽日の華やぎは、

ひとびとに仏國土(ぶっこくど)を思わせた。



堂宇が去り、城ができたとき、日本の歴史は変った。

威と美を多層であらわした世界最大の木造構造物は、

大航海時代の申し子というべく、その威容を海から見ら

れるべく意識した。事実、この海域に入った南蛮船は、

極東のはてに世界意識をもった文明があることを象徴と

して知った。



城の台上から西へ降りた低地はすでに八十州(やそしま)ではなく

なり、網模様のように堀川がうがたれ、大小の商家が

ひしめき、日本國のあらゆる商品がいったんそこに運ば

れ、市(いち)が立ち、値がさだまり、やがて諸国に散じた。

この前例のない仕組みそのものが天下統一の独創から出

ており、にぎわいは空前のものになった。



台上の城には、あざやかな意志があった。台下の商権

と表裏をなしつつそれを保護し、さらには海外を意識し、

やがて思想なき過剰な自信が自己肥大をまねき、精神

の重心が舞いあがるとともに暴発し、他國に災禍をあた

え、みずからも同じ火のなかでほろんだ。人の世にある

ことのかがやきと、世に在りつづけることの難(かた)さをこれ

ほど詩的に象徴した建造物が他にあるだろうか。



 つぎの政権は、篤農家のように油断なく、諸事控えめ

で、無理をつつしみ、この地の商権もまた前時代と同様、

手あつく保護した。信じられるだろうか、二百七十年

ものあいだ、この一都市が六十余州の津々浦々に商品と

文化をくばりつづけたことを。

2008-02-Osakajyo-kouen-st010.jpg



さらには、評価の街でもあった。物の見方、物の質、

物の値段・・・多様な具象物(ぐしょうぶつつ)が数字とし抽象化されてゆく

とき、ひとびとの心に非條理の情念が消え、人文科学と

しか言いようのない思想が萌芽した。さらには自然科学

もこの地で芽生える一方、人の世のわりなきこと、恋の

つらさ、人の情の頼もしさ、はかなさが、ことばの芸術

をうみ、歌舞音曲を育て、ひとびとの心を満たした。



 右の二世紀半、ひとびとは巨大なシャボン玉のなかに

いた。

 あるいは六十余州だけがべつの内圧のなかにいた。

数隻の蒸気船の到来によって破れ、ただの地球の気圧と

均等(ひとしなみ)になったとき、暴風がおこった。

 この城は、ふたたび情勢の中心となり、政府軍が篭もり、

淀川十三里のかなたの京の新勢力と対峙(たいじ)した。ついに

は、やぶれた。二度目の落城であり、二度ともやぶれる

ことによって歴史が旋回した。この神秘さを感ずるとき、

城はただの構造物から人格になっていると感じてもよいのではないか。



 その地に居ることは、その運命とかかわる。この城が

六十余州の中央に在ることで、好まざる運命を背負わ

された。薩南の暴発にそなえるために、城のまわりに火

砲の鋳造所が置かれた。

 やがて、首都を頭脳とする日本國が、十九世紀の欧州

の膨張主義を妄想しはじめるとともに、この場所の設備

も拡大され、やがて共同妄想が業火とともに燃えおちた

日、の城のまわりの鉄という鉄が熔け、人という人が

鬼籍に入った。城は三度目の業火を見た。



 悲しみは、この街に似合わない。

 ただ、思うべきである。とくに春、この駅に立ち、

風に乗る万緑の芽の香に包まれるとき、ひそかに、石垣

をとりまく樹々の発しつづける多重な信号を感應すべき

であろう。その感應があるかぎり、この駅に立つひとび

とはすでに祝われてある。日日のいのち満ち、誤りある

ことが、決してない。


2008-02-Osakajyo-kouen-st011.jpg
 

                                司馬遼太郎 



やはり私は、最後のところの、「悲しみは、この街に似合わない」からが
とても気に入っています。

大阪の街を、民を、城を 読んでいるうちに 時空を超えるような感覚を覚え
タイムマシンに乗って見てきたよう気分になりました。

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コメント

Re:司馬遼太郎さん

くるみさん

駅開業時に設置された、この文章、読んだあとの気持ちよさと

釣りを、ちょっとしていたので
最初のほうに出てくる「チヌの海」にニヤッとした自分がいました^^

司馬遼太郎さん

すごいですね。
司馬遼太郎さんがこの文章を。。。

書き写したヨッチャンさんもすごいです。

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